家庭教師という仕事の性質

家庭教師を仕事という観点で見てみると、なかなか難しいこともしばしばです。家庭教師を頼むご家庭は、大体は二手に分かれます。難関校に合格したいのでガツガツそのための対策や予備校で習う高度な知識の理解や習得を手助けしてほしいというご家庭と、まずは勉強の習慣がついていないのでそこから始まって、学校で平均点ぐらいを取れるようにしてほしいというご家庭です。前者は目的意識がはっきりしていますし、ニーズを満たせる実力があれば問題なく一緒に目標に向かって行けるでしょう。

しかし、難関校を目指せるレベルと言っても本人が何らかの理由で勉強に疲弊していたりするとあまり二人三脚状態にならず、難しい側面があります。この場合は保護者によくその時々の現状を報告して必要なプランや方向性を伝えることが大事です。難しいのは後者です。本人に根本的に勉強の意欲自体がなく、気分を乗せるのに苦労します。

しかし、中高生くらいの年齢ではやればやっただけ吸収しますし、出来れば嬉しく、楽しがることが殆どですので、それを引き出してあげるのが一番です。両方とも一番難しいのは本人と保護者の意識のズレの問題です。保護者がとても意欲的で本人が全くだと成果が出ず板挟み状態になることも多いです。しかし、たまに逆もあって、本人は意欲的でも保護者がうちはそこまで求めないというスタンスのケースもあって、保護者が思うそのラインに来た時は、契約打ち切りということもあり得ます。

いずれにせよ、予備校に比べて安定した継続が難しい仕事と言えます。それでもコンスタントに続ければ一定額の収入になるのですから、機を見て複数家庭教師派遣会社に登録しておくとか、最近増えてきたWeb家庭教師の方にも目を向けるなどして、たくさんお仕事の機会を作っておくことが重要です。

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