受験生になると塾に通うか家庭教師に来てもらうかで悩む親子さんはいらっしゃると思います。過去にプロの家庭教師をしていた経験から思うことは、それぞれに合う・合わないの傾向がある、ということでした。もちろん、どちらでも勉強すればそれなりの結果は出てくるし、出会える講師によっては結果もついてくるかもしれません。しかし自分の性格に合っている方を把握することで、より効果的に学習できると考えられます。
例えば負けん気の強い競争心が強い子はどうでしょうか。その場合は塾の方が合っていると考えられ、他の子が勉強している姿が良い刺激になります。競争心を利用して成績を上げるのは、塾の強みでしょう。では、周りの目を気にせずこつこつと勉強するマイペースな子といえば、家庭教師が合っていると考えられます。
塾とは違い、週に1~2回のペースで来てもらうことが多く、他の日は一人で勉強します。講師から与えられた課題をきちんとこなし学習ペースをつかめる子は経験上、成績が伸びます。というのも「勉強しなければならないけど、具体的に何をすれば良いのかわからない」という子は多いのです。教え子の一人に同じように悩んでいる子がいました。
英語を教えていたのですが、なかなか成績が上がらない日々が続いていましたが、それでも英単語だけは欠かさず毎回小テストをしていました。すると中学校のテストで80点以上を必ず取るようになったのです。その子曰く「文法は相変わらずよく分からないけど、英文が分かるようになった」そうです。最初の目標は1日10分の勉強から始めましたが、最終的には2時間の勉強も出来るようになりました。
その子の性格を把握でき、一人一人に合った学習ペースを作ってあげられるのは、家庭教師の強みと言えます。しかし、一番大切なのは勉強するのは自分だ、という気持ちなのです。